この記事は、Getting Started with the CSL Editor を和訳したものです。
http://support.mendeley.com/customer/portal/articles/895771-getting-started-with-the-visual-csl-editor <Accessed:3rd Jan 2015>
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CSL Editorを使ってみる (引用形式エディター)
CSL Editorを使う際には、Mendeley desktop 1.7以上が必要になります。最新のバージョンは以下のリンクからダウンロードできます。
http://www.mendeley.com/download-mendeley-desktop/
Mendeley Desktop 1.7以上にアップデートしたら、Mendeley Desktopから Viewメニューを選択し、 Citation styleに続いて、'More
Styles…を選択します。
図1: 'View' --> 'Citation Style' --> 'More Styles...'
「Citation
Styles」ウインドウが開きます。既にある引用形式を基にして編集していくのがよいと思います(もちろん、最初から全て編集することも出来ますが、時
間がかかります。)どの引用形式を基にするか決めたら、 'Installed'
のタブを選択し、画面に選択した引用形式を表示します(図2)。引用形式の名称を右クリックし、'Edit Style' を選択します。
図2:引用形式を選んで右クリックし、'Edit Style' を選択
デフォルトとして設定したWebブラウザが開き、Mendeleyによるアカウントへのアクセス許可について聞かれますので、許可を選択してください。
図3:Mendeleyによるアカウントへのアクセス許可
許可をクリックすると、Web ブラウザ上にVisutal CSL Editorが表示されます。
図4:The Mendeley Visual CSL Editor
変更を加える
CSLに変更を加える際には、引用形式/文献一覧の変更させたい部分を選択し、変更可能なオプションを下部画面に表示させます。
例
えば、文献一覧で全てのタイトルを太字表示させたい場合、文献一覧の形式を表示させ、タイトル部分をクリックします(カーソルを選択部に合わせると青色に
変化します)。すると、下部画面に、変更可能なオプションが提示されますので、Bボタン(太字)を選択すると、タイトルのテキストが太字になります。
図5:タイトルの 'Shaping the Body Politic...' をクリックすると変更オプションが下部に表示される
この方法が、シンプルな変更を加える際の一番手っ取り早い方法です。更に高度なやり方、例えば並べ替えの変更や条件ステートメントを追加する場合などは、高度な変更の項目を参照してください。
高度な変更
Visual CSL
Editorの画面左には、様々なヘディングやセクションが並んでいます。 いくつもの階層が続くセクションを 'nodes'
と呼び、それぞれが引用に際しての規則や状態を示しています。上記に示したやり方では、このNodeへの変更を使いやすい形で実行したものです。変更を加
えたい引用や文献一覧の一部を選択すると、それに適合したnodeが開き、変更させたい項目がハイライトされるのが分かると思います。
変更を加える際にどのセクションが必要なのかを理解するために、それぞれのサブヘディングを見ていくことにしましょう。
-
Style Info: 引用形式についての情報(題名、著者などは'Info'で変更可能)と、全体への表示設定(著者の表示形式や区切り文字の種別)が含まれています。
-
Inline Citations: このnodeには、文章中の引用形態についての情報が含まれています。ここでは、どのように文章中の引用を表示させるかなどを変更することが出来ます。
-
Bibliography: 構造や配列など、文献一覧のレイアウトや設定に関するものが含まれています。
-
Macros: 引用形式のルールを入力のたびに毎回設定しなくてもいいように、必要な条件やルールがここに設定されています。例え
ば、レポートの場合は題名の全てを大文字にして、それ以外は題名の最初の文字のみ大文字にするように設定するというような感じです。全てを一括してルール
設定をするのとは異なり、マクロの場合は、必要なときにそのルールを適用することが出来ます。
-
Advanced: Style Infoに含まれているものよりも、より特殊な全体へのルールが含まれています。全ての情報フィールドに対する特殊なスタイルやレイアウトを変更することが出来ます。
それぞれのヘディングには、個別にオプションが設定されています。
Inline Citations と
Bibliography には、 'Layout' や 'Sort'について、順列や表示方法についてのオプションが含まれています。
Macros には、環境設定に影響し、特定のマクロがどのように機能するかについてのnodeが含まれています。
Style Info と
Advanced の両方には、 'Global Formatting Options' が付随しており、違いは上記の通りです。
そこにオプションがある場合には、nodeをクリックすると開き、現在のnodeの設定が下部画面に表示されます。例えば、
Bibliographyの下部にある'Sort'をクリックすると、現在のソート(並べ替え)の順番についての条件が示されます。(図6を参照)。
図6:Bibliography(文献一覧)では最初に著者、
続いて issued-sortでソートするよう設定されている
'Sort' の下にあるnodeはドラッグ&ドロップで順番を入れ替えられ、上位にあるものが優先度が高いものとなります。つまり、リストの上から下の順に沿って、引用の際には左側から右に表示される形となります。
nodeが選択されると、いくつかのオプションが画面下部に表示されます。ここでは、このnodeについての設定の変更(特定の入力内容の表示形式など)が可能となります。
図7:Inline Citations > 'Layout' >'Group' > 'author-short
(macro)' > 'Names'
'Name' をクリックすることで引用の名前部分の変更オプションが表示される
Nodeを加える・削除する
Node
画面の一番右上には、'+' と '-'
のボタンが表示されています。これらは、画面左にあるnodeツリーへのnodeの追加と削除のためのものです。Nodeを追加することで、更に項目の変
更が可能となり、削除することでそのnodeの変更オプションを削除することになります。追加するには、変更したい部分のnodeを選択し、'+'ボタン
をクリックします。どのような種類のnodeが追加されるかは、'+'ボタンをクリックする際に選択されたnodeの種類によります。
例えば、the American Psychological Association 6
th Edition styleを利用しつつ、文献一覧ではタイトル、著者の順で表示したい場合には、以下の手順で行います。
1)
Bibliographyの下にある'Sort'を開きます
2) 'Sort by issued-sort' node をクリックし、次に '-' ボタンをクリックして削除します (図8を参照)
図8:'Sort by issued-sort' をクリック、次に '-' ボタンをクリックして削除
3) 次に、新たなソートフィールドを追加します。Bibliographyの下にある 'Sort' nodeを選択し、'+'ボタンをクリックします。
4) どのようなnodeを追加するかを選択する新たな画面が表示されます。ここでは1つの選択肢しかないため、'Sort key' オプションを選択します (図9参照)。これで、ソートタイプのデフォルト設定である 'Sort by author'
nodeが追加されます(図10参照)。
図9:Sort key' をクリックしてSort key' nodeを追加
図10:'もう一つのSort by author' node が追加される
5) 新しく追加された 'Sort by author' をクリックすると、nodeのオプションが下部画面に表示されます。
6) ここで、ソートオプションを著者(author)からタイトル(title)に変更します。
ドロップダウンメニューから、'author' を 'title' に変更します(図11参照)。これによって、'Sort by author'
(著者名でソート)node から 'Sort by
title' (タイトルでソート)nodeに変更したことになります。
7) 最後に、'Sort by title' node を'Sort by author' nodeの上に移動させます。'Sort by title' nodeをクリックし、'Sort by author' node の上にドラッグします(図12参照)。
図11:種別を'author' (著者)から 'title'(タイトル)に変更
図12:'Sort by title' をSort by author'の上に移動
手順5で'Sort by author' の上部を選択すればすむことですが、ドラッグ&ドロップの方法を紹介するためにあえてこの手順としました。
オリジナルの引用形式の保存と共有
引用形式の変更がすんだら、保存するのは簡単です。画面左上部にある'Style'ボタンから 'Save Style' を選択します。これにより、変更された引用形式がMendeleyに保存され、自動的にcurrent citation styleとして選択されます。
図13:'Style' --> 'Save Style'
Mendeleyを使って、新たに作成した引用形式を共有することが可能です。
新たに作成した引用形式を選択して右クリックし、'Copy Link Style' を選択。これによりこの引用形式のURLがクリップボードにコピーされます。共有したい場合には、このURLを共有したい相手に送ります。受け取り側は、Mendeley Desktopの'View' メニューから、'Citation Styles' -> 'More Styles…'と選択し、'Get More Styles' タブをクリックして、先ほどのURL を'Download Style' テキストボックスに入力し、検索します。
図14:共有されたURLを'Download Style' テキストボックスに貼り付ける
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こちらも参考になります。(時間を見つけて翻訳予定)